はじめに
今日は心の調子を整えるための考え方についてお話します。
こころの調子を整えるのに、食事・睡眠・運動が重要とはよく言いますよね。
確かにバランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動がこころの調子を整えるために重要だと思います。
言い換えると、身体をケアすることがこころの健康に繋がるということかなと思います。
今日のお話は身体というよりはこころに焦点を当てたお話です。
こころの調子はその人の考え方にとても左右されるものだと思います。
出来事や物事に対してそれらをどう捉えて認知するか、どのような思考パターンで理解しようとするかが非常に重要に思います。
私は約8年前に心の調子を崩し、統合失調症を発症してしまいました。
今振り返ると、その時はものすごくストレスフルな物事の考え方をしてしまっていたのではと感じます。
また、こころの調子を崩さないために、心がけたい考え方について気づきがありましたのでご紹介します。
結論から言うと、それは
「二極化思考(白黒思考)をやめ、中間の選択肢や曖昧さを受け入れて(グレーを認めて)物事を考える」
ということです。
詳しく説明させてください。
二極化思考(白黒思考)
二極化思考とは複雑な問題や状況を単純化し、極端な二つの選択肢のどちらに分類して物事を理解するような思考パターンのことを言います。
物事を白か黒かどちらかに分類して理解してしまうことですね。
この考え方をしてしまいがちだと、こころの調子を崩してしまうように思います。
私自身、病気の予兆があったときには特に強い二極化思考に陥っていました。
具体的には、人間関係において、自分の意見と異なる意見の二極にわけて、異なる意見を敵対視してしまうような状態になってしまいました。
そんな状態は当然大きなストレスとなりますし、不安や恐怖も感じていました。
人間関係を柔軟に捉えることができれば、もっと楽に過ごせたかもしれません。
この例は少々行き過ぎた例かもしれませんでしたね。
二極化思考に似た考え方に完璧主義があります。
完璧主義
完璧主義はテストで100点以外は0点と同じと考えるような考え方です。
自分への要求が高く、プレッシャーをかけてしまうために不安やストレスを感じ、こころの調子を崩してしまいます。
私としても最近はこちらの方が気を付けなければと思っています。
仕事において完璧を求め、ストレスが高まるあまり何も手につかないというようなことがたまにあります。
自分の出来るとこまでやれれば十分という感じで、
その出来栄えを認めてあげることを意識していきたいです。
柔軟な物事の考え方をする
以上のように、二極化思考も完璧主義も中間の状態やグレーゾーンを排除した考え方でした。
これに対して、どうしたらこころの調子をいい状態に保てるか。
それは、「複雑さや、中間な曖昧な状態を受け入れる」ことが重要かなと思います。
複雑な問題は無理に理解しようとせず、ある程度曖昧さを許容することが大切です。
正解が一つとは限らず、状況によっては複数の選択肢が存在することもあります。
こういった柔軟なものの考え方が重要に思いました。
自分の物事の考え方に気づくこと
最後に、気づきなくして改善なしと思いますので、自分の物事の考え方に目を向けることについて。
自分の思考パターンを客観的に分析すること、これがメタ思考と呼ばれるものです。
メタ思考をする最も簡単な方法が、「自分自身に問いかけること」だそうです。
なぜそう考えたのか、自分に問いかけることで、二極化思考や良くない思考パターンをしていることに気付けます。
また、視点を変えた見方をすることも思い込みに気が付くことが出来る方法です。
自分の主観や、尺度から離れて思考しなおすことで柔軟なものの考え方ができるように思います。
まとめ
心の調子を整えるためには、柔軟な思考を持つことが重要に思います。
私自身の経験から、二極化思考や完璧主義といった極端な思考パターンが心に大きな負担をかけることを実感しました。
これらの思考パターンを避け、中間の曖昧さや複雑さを受け入れることが、心の安定につながると思います。
さらに、自分自身の考え方に気づき、それを見直すことも大切です。
メタ思考を通じて、自分の思考パターンに問いかけ、柔軟な視点を持つことができれば、より健全なこころの状態が保てると思います。
こころの健康を保つために、これらの考え方を日常生活に取り入れてみていただけたら幸いでです。