一致団結には、人々の力を一つにまとめ、個人では成し得ない成果を生む可能性があります。その力は、時に想像を超えるポジティブな結果をもたらしますが、一方で、誤った方向に進んでしまったときには破壊的な結果を招くこともあります。私はこの一致団結の力を、人を生かすためにポジティブに活用できる社会になっていったらいいなと思ってます。
一致団結の明暗:生み出す力と破壊の力
近年、SNSなどを通じて、一致団結の力が良くも悪くも働く場面が増えました。例えば、災害時の支援活動や、社会問題に取り組むプロジェクトは、ポジティブな一致団結の力の美しい例です。多くの人々が同じ目標に向かって協力することで、困難を乗り越え、大きな成果を生み出しています。
しかしその一方で、SNS上での誹謗中傷や特定の人物への批判が過熱する「負の一致団結」も存在します。「私たちは正義である」という感情が強まるあまり、無意識のうちに誰かを悪者と決めつけ、その人を孤立させる結果を生んでいます。これにより、多くの人が深く傷つき、時には命を絶つという悲劇も生じています。
一致団結の力は、人を生かすことも殺すこともできるほど大きなものです。その力をどのように使うべきかを、私たちは真剣に考えなくてはなりません。
心を通わせる場を育てる:「ころたん心のケアの会」の活動
私は、人々が心を通わせ、一致団結の力をポジティブに活用できる社会が理想だと考えています。それに向けた活動の一環として、「ころたん心のケアの会」を、心の当事者がともに支え合い、つながる場として育てていきたいと考えています。
ここでいう「心の当事者」とは、精神疾患を持つ方だけではなく、その家族や、そして健常者も含めたすべての人を指します。なぜなら、心の問題は特別なものではなく、誰もが向き合うべき普遍的なテーマだからです。誰もが心の当事者であり、誰もが支え合うことができる。この認識を広めることで、「ころたん心のケアの会」は単なる支援の場ではなく、すべての人が自分の心を見つめ直し、他者と心を通わせる機会を得られる場にしていきたいです。
この会では、同じ立場にいる人たちがつながり合い、悩みや喜びを分かち合うことで孤立感を和らげ、安心感を生み出せたらと考えています。心の当事者みなに、支え合える場を提供することで、心の負担を少しでも軽くすることを目指します。
さらに、この活動を通じて、より多くの人が「自分も心の当事者である」と気づき、心を見つめる機会を持てるような社会を築いていきたいと考えています。
人を生かす一致団結を生み出す存在として
私は、誰かを導くリーダーというよりも、「人を生かす一致団結を生み出す存在でありたい」と考えています。人は誰しも、心に何かしらの重荷や悩みを抱えながら生きています。だからこそ、「こうあるべき」と決めつけるのではなく、心の当事者として寄り添い、同じ目線でつながり合う場をつくっていきたいです。
そのために、私は「共に在ること」を大切にしながら、次の3つのことを意識していきます。
1. 目標ではなく“想い”を共有する
何かのために頑張るのではなく、心から湧き上がる想いを大切にすること。共通の目標を掲げるのではなく、それぞれの気持ちが交差し、共鳴し合う場をつくりたい。「ころたん心のケアの会」は、心の当事者が集まり、それぞれの想いが尊重される場でありたいと思います。
2. 多様な声を受け止め、ゆるやかにつながる
一致団結は、「みんなが同じ考えを持つこと」ではなく、「違いを認め合いながら一緒にいること」だと思います。意見が違ってもいい、感じ方が違ってもいい。それを受け止め、互いに尊重しながら、無理なくつながり合う。その温かさが、人を生かす一致団結の力になるのではないかと考えています。
3. 言葉よりも、対話の場を大切にする
言葉で人を動かすのではなく、安心して話せる場をつくること。それが「心を通わせる」ということだと思います。お互いが「こう思っている」と安心して言える関係性を築き、そこから自然と生まれるつながりを育んでいきたい。
心を見つめる機会を広める未来へ
一致団結の力は、正しく使えば人々を支え、生かし、未来を切り開く大きな力になります。「ころたん心のケアの会」を通じて、心を通わせる場を作り、心の当事者であるすべての人が自分自身と向き合い、他者ともつながるきっかけを広げていきたい。
その循環が、より良い社会を築く礎となると信じています。私は、「人を導くリーダー」というよりも「人がつながる場を生み出す存在」として、一歩一歩進んでいきたいと思います。
森の民さん コメントありがとうございます! 語り合いの時間、本当に素晴らしいです…