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日記

緊張感と、私たちの「ちょうどよさ」について

緊張感と、私たちの「ちょうどよさ」について

緊張というと、どうしても悪いもののように思われがちです。肩に力が入り、呼吸が浅くなり、思考が固まってしまう――。確かに、行き過ぎた緊張は、私たちの可能性を奪ってしまうことがあります。

でも、緊張にはいい側面もあります。私の場合、緊張しているときほど「自分をちゃんとコントロールしよう」という意識が働きます。慣れてくると無意識の“自動運転”に入りやすくなり、気づけば大事なところで集中が抜けてしまうこともあります。緊張感は、「いま、この瞬間」に自分を戻してくれるものでもあるのだと思います。

ただ、そのためには“適度な緊張”であることが欠かせません。過度な緊張は、頭が真っ白になって、普段ならできることさえできなくしてしまいます。自分で自分をコントロールするどころではなくなってしまうのです。

では、この“ちょうどよい緊張”はどこにあるのでしょうか。

ゾーンに入るという体験

私は小中学生の頃、剣道をしていました。試合会場の空気を思い出すと、独特の静けさや、張りつめた空気の冷たさが今でもよみがえります。緊張で体が固まり、思ったように動けないこともありました。

けれど、まったく逆の瞬間が訪れることもありました。心が静まり返り、相手の動きがスローモーションに見え、体が自然と反応していく。不思議なくらい余計な力が抜けて、目の前だけがくっきり見えるような感覚です。いわゆる“ゾーン”と呼ばれる状態の一種なのだと思います。

この感覚を、ふだんの生活でも引き出すことはできないのでしょうか。あれほど特別な集中は難しくても、少しでも近づく方法があるように感じています。

日常でゾーンに近づくために

私自身の経験の中で、「あ、この感覚に近いかもしれない」と思う瞬間があります。それをいくつか拾い集めると、日常でも集中に入りやすくなるヒントがあるように思います。

1. ちょっとだけ難しいことに向き合う
簡単すぎても退屈になり、難しすぎると緊張ばかりが増えてしまいます。「いけるかもしれない、でもちょっと背伸びが必要だ」と感じるくらいが、いちばん集中に入りやすい気がします。

2. 小さなルーティンで心を整える
深呼吸、机の上を軽く整える、温かい飲み物をひと口飲む。こうしたささやかな習慣が、心のスイッチを“今ここ”に切り替えやすくしてくれます。

3. 意識を自分の外側に向けてみる
緊張しているとき、人はどうしても自分の内側にばかり注意が向きます。「失敗したらどうしよう」「うまくできるかな」など、頭の中の声に支配されやすくなります。そんなとき、空気の温度、周りの音、相手の表情など“外側の世界”に注意を向けると、余計な緊張がゆっくりと抜けていきます。

4. うまくやろうとしすぎない
「結果を完璧にしよう」と考えるほど、体は固まってしまいます。ゾーンに近いときほど、人は結果より“いまに向き合っている”ように感じます。うまくやるためではなく、ただ向き合うために力を使う。そんな姿勢が、心の静けさにつながるのかもしれません。

緊張感との、よりよい付き合い方

緊張をなくすのではなく、緊張を味方にできる範囲で使っていきたいと感じます。そのためには、自分がどんなときに過度な緊張に陥るのか、どんなときにほどよく集中できるのか、日々の中で気づいていくことが大切なのだと思います。

緊張感は、私たちを縛るだけのものではありません。自分を律し、意識を丁寧に整えるための、大切な感覚でもあります。

適度な緊張の中に身を置きながら、静かな集中へと向かう。そのバランスの先に、日常のなかでふっと訪れる“ゾーンに近い瞬間”があるのかもしれません。

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