内に光をたたえる

蓮の花がそっと開くとき、私たちはその透明な光の瞬きに心奪われる。

花びらの一つ一つが透明な光を宿し、清らかに咲き誇る。

こんなにも神秘的な姿が、足元の濁った水から生まれていることに驚きを隠せない。

泥に根を張り、水を通して養分を吸い上げながらも、そのどこにも濁りを映さない。

むしろ、内側から湧き上がるような清らかさがその花全体を包み込んでいるようだ。

私たちの心もまた、日々の生活の中で泥に触れるような経験をする。

失望や葛藤、試練の中で、自らの清らかな部分が見えなくなることもある。

そんな中でも、この蓮のように、内にたたえた光は失われることはなく、

ただじっと静かに輝き続けている。

自分を信じ続けて歩んでいれば、やがて外へと現れる。

外からではなく、内から湧き出る光。

その花は、やがて、見つめる人の心にそっと温かな光を灯すだろう。

私も蓮の花のように自らの中にある光を見つけ、それを守りながら咲いていきたい。