こんにちは。
本日は新たな試みの第一歩、
ころたん心のケアの会「秋の読書会~心が不調な時に癒しを与えてくれる本~」
の開催日でございます。
現在12名の方にお申込みいただいておりますが、まだ若干名参加可能です。
当日は参加者それぞれの「心が不調な時に癒しを与えてくれる本」の紹介と、そこから問いを見つけて対話をしてみることをする予定です。
この記事を読んでご興味持たれた方がいましたら、ぜひ下記URLよりご登録してください。
https://corotan20241116.peatix.com/view
グループ「ころたん心のケアの会」に込めた想い
このグループは、私が統合失調症という病と付き合って生活してきた中で、長年抱いていた、
「自分が味わった苦しみと同じ苦しみの最中にいる仲間のために何かできることはないか」
という自分への問いへの1種の答えの形であります。
私が病気になってから、LINEグループである「すきゾ!」に所属させてもらい、苦しんでいるのは一人でないことを知りました。
孤立から生じる孤独感はグループに入ることで、とても緩和されました。
不思議なもので、病は十人十色と言われるものの、統合失調症には共通の症状や、病的感覚が存在することを仲間との会話で、知りました。
自分の感じた恐怖を人に共感してもらえるのは嬉しかったと同時に、
あんな恐怖からリカバリー(回復)することは容易なことではないと強く思いました。
そんな日々の中で、私は、同じ苦しみを持った人のために出来ることはないかと模索するようになりました。
日々の気づきや学び、スキルアップの様子を記すことが病気の仲間や周りの人にとって勇気づけられるものになるのではと思い、このブログを書き始めました。
自分のリカバリーの分析記録が仲間に参考になればと思い、
「セルフヘルプで守るこころの健康: 統合失調症を乗り越えて」
を執筆しkindleでの出版をしました。
それらの活動を通して、私は一つの答えが得られたように思います。
それは、
「対話が精神安定の鍵」
ということです。
ブログや執筆本では、主に自己との対話に焦点を当てて活動をしてきました。
自分の心の声に耳を傾けて、聴いてあげることで私の精神状態は安定し、発症から8年間一度も再発せず、ここまで生活してくることが出来ました。
(決して再発を経験している人がダメだと言いたいのではありません。ストレス状態や神経伝達物質のバランスが崩れて意図せず再発することもあるのだろうと思います。)
そんな気づきがある中で、「対話」というものについてアンテナを張っていると、
世の中には、「哲学対話」や、「オープンダイアローグ(開かれた対話)」というものが存在することを知りました。
哲学対話を各方面で開いている永井玲衣さんは哲学対話を通じて、自分が何かが見えてくるとおっしゃっています。
物理的に見ることもそうだが、ひとは自分のことをあまりよく知らない。他者よりも他者なのが自分である。
それはまさに私がしてきた自己との内なる対話が、他人とともに開かれた対話をすることで促進されることであると納得しました。
また、オープンダイアローグとは、フィンランドで発展した心理療法やケアの手法で、統合失調症の急性期を「対話」の力で、薬物をほとんど使わずに治すというアプローチだそうです。
オープンダイアローグに関して日本を代表する推進者の斎藤環さんは医学書院「オープンダイアローグとは何か」の中で以下のように述べています。
(前略)統合失調症という疾患は、その病理を簡単に説明するのは極めて難しいですが、あえてひとことで言えば、「自分と他者の境界があいまいになる病気」と考えられます。自分の考えたことが”だだ漏れ”になったり、他人の考えがどんどん入り込んでくるような感覚を訴えることがよくあります。
私は今振り返ると、主観と客観の間をさまよい、自分のアイデンティティを確立できずに統合失調症を発症したように感じます。
そのため、そうした統合失調症患者に、オープンダイアローグが有効であるということが、ストンと納得がいったのです。
こうした背景から、私は「他者との対話」の持つ可能性に強く惹かれました。
そうして、次に私が仲間のために、自分のために出来ることは何か、考えた結果が、
「ころたん心のケアの会」の発足でした。
キーコンセプトは「対話をしようと試みること」
「ころたん心のケアの会」の目的は「対話をしようと試みること」です。
形は様々で、読書会に哲学対話、リカバリーについての対話などを考えてはいますが、
その核となっているのは「対話をしようと試みること」です。
私、ころたんが対話の場を準備しますが、その「対話」を作り上げるのは、みんなであってほしいです。
ころたんが、みんなのケアをしてくれる会だとは思わないでいただきたいです。
みんなで対話をしようと試み、みんなで変わっていく場としたい思いが強くあります。
誰もが対等であり、統合失調症の当事者、家族と立場を隔てるのではなく、誰もが「対話の当事者」であっていただきたく思っています。
みんなで安心安全の対話の場を作り上げていきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
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