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ちょうどよいを、探す旅

背中の荷物をひとつ下ろした日。
長く手放せなかったものを、ようやく誰かに伝えることができた。
その瞬間、なにかが軽くなって、なにかが不安定になった。

心にあった重みが和らぐと、今度はどこまで力を抜いていいのかが、少しわからなくなる。
まるで、長く緊張していた肩の力を抜いたときの、あの妙な頼りなさのように。
休んでいた時間、遠くに感じていた日々の流れが、また目の前を過ぎていく。

「ここから、どうやって歩いていけばいいんだろう」
そんな問いが、いつしか自分のなかに芽生えていた。

以前のように頑張りすぎると、また同じように壊れてしまいそうで。
かといって、何もしない自分に甘えてしまうのは、どこか違う気がした。
そのあいだで揺れながら、「ちょうどよい」という言葉を思い浮かべた。

ちょうどよい、は魔法のような響きを持っている。
誰かの正解ではなく、自分にとっての納得。
たとえば、今日は午前中だけがんばって、午後は深呼吸の時間にする。
誰かの期待にこたえる日もあれば、自分を労わる日もあっていい。

「このくらいで、いいんだ」
そう思えたとき、人は少しだけ、前に進める気がする。

ちょうどよいを探すことは、旅に似ている。
地図はなくて、足跡だけが残る旅。
ときどき立ち止まりながら、「いまの私は、どこにいる?」と問いかけてみる。
その問いにすぐ答えは出なくても、それでも道は続いていく。

私たちは、誰もがそんな旅の途中にいる。
昨日とは違う歩幅で、今日の道を選びながら。
あいまいで、不器用で、それでも真剣な足取りで――
ちょうどよいを、ひとつずつ見つけながら。

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