「根拠のない自信が、時に自分を救ってくれることがある」
私はそう思っています。
自信を持つには、それなりの理由や実績が必要だと考える方もいるかもしれません。たしかに、たくさん努力を重ねたり、何度も成功を経験したりすれば、自信につながるのは自然なことだと思います。そうした「根拠のある自信」は、確かな力になります。
でも、人生には時々、どんなに考えても、はっきりした根拠が見つからない場面があるのではないでしょうか。過去の経験も当てはまらず、周りからの助言もピンとこない。けれど、それでも「なんだか自分は大丈夫な気がする」と思える瞬間があるのです。
私も、そういう「なんの根拠もないけど行ける気がする」という感覚に、何度も救われてきました。精神疾患を抱えながらも、「きっとどこかに、自分が輝ける場所がある」と信じてきました。
それを言葉にすると、「抽象的だな」「人によるんじゃない?」という声が聞こえてきそうです。たしかにそのとおりかもしれません。でも、そんなふうに思われるような感覚こそ、私にとっての「根拠のない自信」なのです。
なにかを推論できるわけでも、裏付けがあるわけでもありません。
ただ、「行ける気がする」。
「なんとかなるような気がする」。
その感じが、危ういようでいて、不思議と希望や勇気をくれるのです。
そして、その希望や勇気を胸に、一歩踏み出してみると、少しずつ景色が変わってきます。新しい出会いや、思いもよらないきっかけが現れて、「あ、まだ終わっていなかったんだ」と思えるようになります。
だから私は、今つらさの中にいる方にも、伝えたいのです。
どうか、根拠のない自信を持ってみてください。
理由なんてなくていいんです。はっきりした見通しがなくても、「自分はきっと大丈夫」と思えること。それだけで、ほんの少し前に進めることがあります。
「私は、私で大丈夫」
そう信じられたとき、人はきっと、静かに強くなれるのだと思います。
ふくちゃん コメントとっても嬉しいです。 いつも本当にお世話になってます。 ご縁…