こんにちは。
今日は私が良いなと思った、考え方や習慣のお話です。
「六方拝」という言葉、聞いたことがある方はいるでしょうか。
六方拝とは
六方拝とはお釈迦様の教えで、「東西南北、天・地の六方すべてに向けて感謝せよ」
という教えです。
東西南北・天・地はそれぞれ次のものを表すそうです。
東…先祖、両親
西…夫婦や兄弟、家族、親戚
南…先生や上司、人生の師
北…友達や知人、仕事の関係者
天…太陽や月など空の自然
地…動物や植物など大地の自然
これらすべてのものに感謝することを六方拝といいます。
全てのことに感謝するということ
こころの健康を考えた時に感謝するということはとっても重要なことだと思います。
感謝するということ、感謝の気持ちを持って接するということは自分や周りの人のこころを穏やかに保つことにつながると思うからです。
「人間」は人の間と書くように周りの人との繋がりがなければ生きて行けません。
以前、縁という言葉について書きましたが、私たちはモノや人と影響しあって成立しているのです。
自分の周りの全てのものに感謝することは、お互いの繋がり・関係性を良好にする秘訣だと思います。
自己中心的な考えに気づく
六方拝を心掛けると、自分は一人でないこと、縁によって自分が存在することに気づきます。
両親がいるからこそ今の自分がいて、親に感謝するということはよく聞きますが、反対の場合も同じことが言えるのです。子供がいるから自分は親という存在であるという風に。
それがすべてのことで言えるのです。
今の自分は周りによって存在させられていることに気が付くと、自己中心的な考えには至らず、他者を大切にすることが出来ます。
他者を大切にすることが出来ると、周りから大切にしてもらえます。
環境や他人のせいにしているときは
病気や不遇な状況を環境や他人のせいにしていませんか。
自分のことを棚に上げて、周りのことのせいにする。そうしてしまうとそのことが周りに影響を与えます。よくない影響です。
人間はだれしも幸せになりたいもので、不快なものは避けたいものですから、よくない影響を与え続けると、避けられます。
ついには縁を切られてしまうのです。
信頼できる人がいなかったり、孤立して孤独を感じている方はもう一度、自分と周りのかかわり方に目を向けください。
自己中心的な考えをして、周りのせいにすることを、他者を大切にして、感謝をすることに変えた時、状況はよくなり始めると思うのです。
感謝の言葉を声に出すこと
私は声に出すことがとても大事だと思います。それは相手に伝わることが大事だと思うからです。繋がりをいくら大切にしていても、それが相手に伝わらなければ、意味がないのです。
「ありがとう」のその先
私の好きなエッセイストの松浦弥太郎さんは
「伝わるちから」(小学館文庫)で『「ありがとう」のその先』と題して、
大切なのは次の日のお礼。と仰っています。
例えば、プレゼントをもらった時のありがとうはもちろんだけど、その次の日に感想を添えたありがとうがあると、相手としてもとてもうれしく、感謝の気持ちが伝わる。ということです。
確かに、もらった時のありがとうは挨拶として誰もがいうものですが、次の日のお礼は、自分が本当に喜んでいることが伝わるものだな。と感じました。
六方拝を習慣に
先ほどの松浦弥太郎のお話のように。相手に感謝の気持ちが伝わるポイントというものがあると思います。
六方拝を意識して、相手に伝わる感謝の仕方を日々模索していくことで、自分のありがとうのレベルが上がっていくと思うのです。
そうして、周りをまきこみ、みんなで幸せになりましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。