臨機応変力とは、経験と心の構えが生むもの
昨日、私は臨機応変に対応できなかった自分を振り返り、深く反省しました。そこで、「臨機応変な対応ができるようになるには、何が必要なのか」を改めて考えてみました。
まず、“臨機”とは、本来「その場その場の状況に応じて」という意味があります。必ずしも予測不能な出来事だけを指すわけではありませんが、臨機応変が求められる場面は、多くの場合“予想外の変化”です。だから私は、予想もしない出来事にどう適応できるかこそ、臨機応変さの核だと感じています。
そこで一つ疑問が生まれました。経験は、臨機応変さに影響するのだろうか。
私は、この問いに迷わず「Yes」と答えたいと思いました。
人間は物事を分類しながら認識し、日々の出来事に対して、意識するしないにかかわらず“対応のマニュアル”のようなものを持っているはずです。予想外の出来事が起きたとき、私たちはそこに過去の経験を結びつけて、何とか答えを導こうとします。
もちろん、出来事を丁寧に分解して、一つひとつフラットに捉え直すこともできます。しかし、その思考プロセスにも、過去の経験が影響しないということはまずありません。そう考えると、経験を積むことは、臨機応変さを育てるうえで大切なポイントだと感じます。
そして、もう一つ欠かせないのが「動じない心」です。
予想外の出来事が起きたとき、思考停止してしまうと、せっかく積み重ねた経験を生かす余裕がなくなってしまいます。どんな場面でも心をどっしりと据え、冷静に状況を見つめること。過去の経験の中からヒントを探し、より良い選択肢を導き出そうとする姿勢こそ、臨機応変力の土台になるのだと思いました。
臨機応変とは、天性のセンスではなく、経験と心の構えによって少しずつ育てていける力なのだと思います。

















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