こんにちは。
今日から、仏教の教えを紐解く、「心が安らぐ仏教の教え」シリーズを始めたいと思います。
私が精神疾患を発症してから、病気とうまく付き合い、心の安定性を保てているのは、仏教の考え方を取り入れ、心を自ら安らかに保つことができているからだと思っています。
第一回はそもそも仏教って何?
というテーマで、皆さんに仏教の教えに興味を持っていただけたらと思います。
仏教とは
仏教と聞いて、「宗教の勧誘がなされるのでは!?」
と身構えた方もいるのではないでしょうか。
私は勧誘員ではありませんのでご安心を。
宗教としての仏教の側面も確かに存在します。
仏教徒は「三宝(仏、法、僧)」に帰依することを宣誓しており、これは他の宗教における信仰の宣言と類似しています。
しかしながら、ここではそういった信仰心についてではなく、仏教の「哲学的な側面」についてお話していきたいと思います。
「哲学としての仏教」といってもピンと来ないかもしれません。
「哲学」とは一般的に、「人間が世界や存在、知識、道徳、意識などの根本的な問いについて考え、理解しようとする営み」と言われています。
人間が人生の様々な問いについて考え、理解する営みを、仏教は仏(ブッダ)の教えとして説いています。
ブッダが悟りを開く過程で得た気付きを、弟子に伝えた「経集(スッタニパータ)」にその教えが説明されています。
この悟りを開く過程で得た気づきというのが、現代社会でも活きる場面が多いのです。
ブッダは人間の根本的な苦しみや悩みに焦点を当てて、それらから解放されるために何が大切かを説いたために、現代社会においても、時代は変われど活きる教えが多いのです。
どんな教えがあるのか、次回に繋がる代表的な教えをご紹介します
四つの印象(四法印)と四つの真理(四諦)についてです。
四法印は、仏教の教えの基本的な特徴を示す四つの印(印象)です。
①一切皆苦・・・すべては苦である
②諸行無常・・・すべては常に変化する
③諸法無我・・・すべては自己ではない
④涅槃寂静・・・涅槃は静かである
から成り、四法印は、人間が苦しみを理解し、解放されるための過程を示しています。
四諦は仏教の核心を成すものであり、四つの真理から成り立っています。
①苦諦・・・苦しみの存在
②集諦・・・苦しみの原因
③滅諦・・・苦しみの終わり
④道諦・・・苦しみを終わらせる道
四諦は、仏教の教えの核心を成す四つの真理であり、苦しみの理解と解放に向かうための道筋を示しています。
四法印は、仏教の教えの基本的な理解を提供し、四諦はその理解を深めるための具体的な枠組みを提供します。四法印が仏教の根本的な哲学を示しているのに対し、四諦はそれを実践するための方法論を示しています。
次回は仏教の教えの基本的な理解という意味で、四法印について深く掘り下げていきたいと思います。
乞うご期待を。
森の民さん コメントありがとうございます! 語り合いの時間、本当に素晴らしいです…