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わかろうとしながら、わかりきれないことを受け入れる

コミュニケーション能力を高めるには

「コミュニケーション能力を高めるには、どうすればいいですか?」
そんな質問をいただくことがあります。
けれど私は、その問いにすぐ答えることができません。
なぜなら、「コミュニケーション」という言葉のなかには、とても多くの意味が含まれていると感じているからです。

コミュニケーションのかたちを見つめ直す

コミュニケーションには、大きく分けて身体的なコミュニケーション言語的なコミュニケーションがあります。
たとえば、表情や視線、呼吸のリズム、姿勢や身振り。
これらはすべて、言葉を使わずに交わされる大切なやりとりです。
一方で、言葉を使って思いや考えを伝えることも、私たちにとって不可欠です。

しかし、言葉には限界もあります。
うまく伝わらなかったり、誤解されたりすることも少なくありません。
だからこそ、どちらか一方ではなく、身体と言葉の両方を通して、どう相手と関わるかが問われてくるのだと思います。

対話的であるということ

では、どうすればよい関わりが生まれるのでしょうか。
私は、「対話的であること」が大切だと感じています。
対話的であるとは、単に言葉を交わすことではありません。
相手の声や、声にならない思いに耳を傾けること。
そのうえで、自分の声を余白を持たせながら、そっとその場に差し出すことです。

すぐに答えを出そうとしたり、理解しきろうとしたりするのではなく、
「わかろうとしながら、でも、わかりきれないこともある」
そのことを受け入れる姿勢が、とても大切だと思うのです。

わかりきれなさと共にある

私たちは、ときに相手を深く理解したいと願いながら、
どうしてもすれ違ってしまうことがあります。
それでも、完全にはわかり合えないことを前提にしながら、
それでもなお、理解しようとする営みを続けること。
その姿勢そのものが、相手への誠実なコミュニケーションなのだと思います。

伝わらなさの中で、伝えようとすること

コミュニケーション能力を高めるというのは、
上手に話すことや、正確に聞き取ることだけではありません。
「どう伝えるか」だけでなく、「どう在るか」を見つめ直すこと。
相手に届くかもしれないし、届かないかもしれない。
その両方の可能性を抱きながら、それでも言葉やまなざしを差し出していく。
そんな静かな覚悟が、豊かな対話を育んでいくのではないでしょうか。

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