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思い描くだけの「したい人」から、選び取る「する人」へ

思い描くだけの「したい人」から、選び取る「する人」へ

「〜したいと思っているうちは、まだ“したい人”にすぎない。」そんな言葉を耳にしたとき、私ははっとしたことがあります。たしかに、どれだけ願いを描いても、そこにとどまり続けていれば現実は何も変わりません。けれど多くの日常は、「したい」から始まります。理想を抱くこと自体は尊いし、それが歩み出すための最初の灯りにもなる。ただ、その灯りを手にしたまま、足を一歩前に出せるかどうか。そこに、大きな違いがあるのだと思うのです。

「思考は現実になる」。この言葉の本質は、ただ強く願えば叶うという魔法のような話ではなく、“こうありたい”という姿を“こうある”と自分で決めることにあるのではないでしょうか。理想像を描き、それを自らの選択として引き受けたとき、初めて思考は現実を動かしはじめます。

もちろん、世の中には「したいけれど、どうしても叶わない」こともあります。たとえば、男性が「女性になりたい」と願うとき、生物学的には限界があります。その現実を否定することはできません。でも、「社会的な女性として生きる」という選択を取ることはできる。そこには、思考と選択が切り離せない形で存在しています。理想が完全に叶わないとしても、その理想に近づく方向へ、自分で舵を切ることはできるのです。

私自身、統合失調症を発症したあと、できなくなったことがいくつもありました。できない事実をまっすぐ突きつけられたとき、心はすぐに折れてしまいそうになりました。でも、そこで「もう一度できるようになりたい」という理想を描いたのが、回復の始まりでした。

読書がしたい——そう思い続けているだけでは、読書はできませんでした。働きたい——願っていただけでは、働く日は訪れませんでした。

だから私は、「したい」から「する」へと、小さな選択を重ねていきました。読書を“したい”から“読む”。働きたいから、働くために一歩ずつ準備し、挑戦してみる。そんな積み重ねの結果として、今の私がいます。

「したい」は希望や理想の入口です。でも大切なのは、そこから主体的な選択へ落とし込めているかどうか。自分の理想を、自分で掴みにいく覚悟があるかどうか。その差が、人生の方向を大きく変えていきます。

だからこそ、もし今、あなたが「〜したい」を胸に抱いているなら、そっと問いかけてみてほしいのです。

——それを、選び取る準備はできていますか?

その一歩はとても小さくて、時に不安に揺れるかもしれません。でも、その一歩が未来を確かに動かします。そしてその未来は、きっとあなた自身の手で形づくられていくはずです。

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