クリックが励みになります♪

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調症へ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

記事一覧

事実と解釈

こんにちは。

最近切に感じることが、どう捉えるかが大切だということです。

基本的には前向きにとらえることが良いこととされますが、

ネガティブに捉えることは悪いことか。などと考えたりしています。

実際、ネガティブな思考は、人がより良く生きるために必要なもので、

適切に受け止めれば重要な役割を果たすそうです。

例えば病気を患ったときに不安や苦痛を感じることは、現実の問題を直視し、解決策を考える第一歩になります。病気を「深刻な事態」として(ネガティブに)捉えることで、早期治療や生活改善に取り組む意欲が生まれるのです。

今日はこの、どう捉えるか、つまりどう解釈するかが非常に重要だという話をしたいです。

事実と解釈の違い

『事実は客観的に確認できる現実であり、解釈はその事実に対して個人が与える主観的な意味である。』

例えば、30歳の人は誰が何と言おうと30歳ですよね。これが事実です。これは誰にとっても変わらない普遍的な事実です。

対して、30歳は立派な大人だ。あるは30歳なんて人生の折り返しにも到達していない若造だ。という意見、これが解釈です。その人の価値観や人生経験、社会的背景に基づく主観的な意味付けです。

事実が重要でないとは言いませんが、解釈が人生をより良く生きるために非常に重要だと感じます。

解釈の力

解釈は私たちの行動や感情、そして人生全体に大きな影響を与えます。
同じ事実でも、その解釈次第で希望や喜びを感じたり、逆に落胆したりします。

非常にいいお話がありました。

80歳の年齢の人々が元気で居られるかどうかは解釈による影響が大きいという話です。

同じ80歳の人が2人いたとして、一方は元気溌剌、一方は病気もないけど元気が出ず苦しい生活をしている。

その違いは何なのか。

ある研究によると(出典を示せずごめんなさい)その違いが、

年を召すことに対する解釈の違いだというのです。

幼少期に高齢者との触れ合いが多かった人は、自分が高齢者になった時に、自分を尊重できると。

一方、幼少期に高齢者との触れ合いが少なく、なんでも自分で出来るようになってから高齢者と触れ合うことになった人ほど、自分が高齢者になった時に、自分を尊重できず卑下してしまい、元気に生活が出来ないそうです。

幼少期に高齢者にいろいろしてもらって、歳を取り成熟していくことが素晴らしいことだという解釈を持てるか、あるいは、歳を取ることは衰退でしかなく苦しいものだと解釈するかで、自分が歳を取った時の生活に影響が出てくるのです。

この話に限らず、解釈のしようによって様々な苦しみから解放されると思うのです。

私自身の経験ですと統合失調症を発症した当時は、”障害者”になってしまって人生終了だと思っていました。「障害者」という言葉を、自分の未来の可能性が閉ざされた状態と解釈してしまったのかもしれません。

しかし、リカバリーをしていく中で、そんなことはないと思えるようになりました。

統合失調症によって自他の境界があいまいになり、苦しい経験をしたからこそ開ける未来というものも確かにあると思えるようになったのです。

解釈は変わるもの

過去の経験に苦しんでいる方は多いのではと思います。

過去に起こった事実はどうにも変えられませんが、それに対する解釈は変えることのできるものなのです。

私も病気に対する解釈の変化によって今現在より良く生きることが出来ています。

ではどのように良くない解釈を変えることが出来るのでしょうか。

解釈を変えることは簡単なことではありません。

それは、私たちの価値観や過去の経験に深く根ざしているからです。しかし、解釈を変えることで人生が豊かになるのだと気づいたとき、少しずつその一歩を踏み出すことができます。

1. 小さな変化から始める

例えば、過去の失敗を振り返るときに「自分は何を間違えたのか」ではなく、「そこから何を学べたのか」を考えてみることです。この視点の転換が、解釈を前向きに変える練習になります。

2. 他者の視点を取り入れる

私自身、病気に対して悲観的な解釈にとらわれていたとき、リカバリーを進める中で他者の意見や経験談に触れることが大きな助けになりました。異なる視点を取り入れることで、新しい解釈の可能性が広がります。

3. 自分を肯定する言葉を使う

解釈を変えるには、自分に優しい言葉をかける習慣も大切です。例えば、「これがあったからこそ、今の自分がいる」と言葉にしてみるだけでも、過去の苦しい経験への見方が少しずつ変わっていきます。

解釈が未来を創る

解釈は、単なる過去の出来事への反応だけではありません。それは、未来をどのように生きるかの基盤ともなります。

統合失調症を発症した当初、私は未来に何も期待できないと思っていました。しかし、リカバリーを通して「この経験が私の強みになるかもしれない」と解釈が変わることで、前を向くことができました。この経験がなければ出会えなかった人々や、新しい視点を持つことができなかった自分に感謝すらしています。

解釈を変えることで、未来が開けていく感覚を得ることができるのです。

皆さんへのメッセージ

この記事を読んでいる方の中にも、過去の出来事や自分の状況に苦しんでいる方がいるかもしれません。その中で「解釈を変える」ということは、押しつけがましく聞こえるかもしれません。それでも、少しでも解釈の可能性に目を向けていただけたらと思います。

過去の事実は変えられませんが、その事実をどう捉えるかは、あなたの手の中にあります。そして、その解釈は必ず未来を変える力を持っています。

もし、どんなに辛い状況でも「この経験が自分に何を教えてくれるのか」と問いかけてみてください。その瞬間から、解釈を変える旅が始まるのです。

まとめ

解釈は、私たちの感情や行動を形作り、人生そのものに大きな影響を与えます。
ネガティブな解釈も大切な役割を果たしますが、それに縛られすぎると、私たちの可能性を狭めてしまうこともあります。
一方で、解釈を柔軟に変える力を持てば、困難な経験さえも未来をより良く生きるための糧に変えることができます。

私自身の経験を通して感じるのは、解釈の力を信じることの大切さです。どんな状況であれ、解釈次第で私たちの未来は変えられるのだという希望を、この記事を通じてお伝えできれば幸いです。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

クリックが励みになります♪

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 統合失調症へ
にほんブログ村